ZoomのWEBポータルで「設定」から「一般」に入ると、データとストレージの欄で、Zoomのミーティングを立ち上げたときのデータセンターを選択することができます。
ここは、通常時であれば、スイッチはOFFの状態で構いません。
「リアルタイムのデータセンターの場所」のスイッチをOFFにしておくと、自国のデータセンターを使用することになります。
Zoomのミーティングルームに入り、ウィンドウ上にある緑色のミーティング情報アイコンをクリックすると、今、このミーティングルームがどの国のデータセンターで作られているかが分かります。
今は、「日本」のデータセンターにミーティングルームが作成されています。
「リアルタイムのデータセンターの場所」のスイッチをONにして、自国のチェックを外すと、第一優先は「米国」になります。
「日本」のチェックを外すと「米国」のデータセンターにミーティングルームが作成されます。
この設定は、どんな時に使うのでしょう?
通常は、「リアルタイムのデータセンターの場所」はOFFにしておいても問題ありません。
2020年、世界的に新型コロナウィルス(COVID-19)の感染が拡大し、厳戒態勢が敷かれたとき、日本では、学校の授業や企業での業務が、オンラインに置き換わり、多くの人たちが、Zoomを使い始めました。
その頃、日本にはデータセンターがひとつしかなかったため、午前10時頃から、午後4時頃まで、日本のデータセンターにアクセスが集中し、Zoomがとても不安定になりました。
映像が乱れたり、音声が途切れたり、充分な速度のインターネット回線に繋いでいるにも関わらず、ミーティングから落ちてしまったりという現象が相次ぎました。
そこで、Zoomアカデミージャパンでは、データセンターの設定で、「日本」のチェックを外し、「米国」のデータセンターを使う設定に切り替えました。
日本と米国とは、時差が13時間あるため、日本で最もZoomが使われている時間、米国は、夜間から深夜になり、米国のデータセンターは空いているからです。
これにより、日本で Zoomが不安定になる時間帯でも、Zoomアカデミージャパンによるセミナーは、安定して行うことができていました。
今は、日本のデータセンターも複数あり、新型コロナウィルスによる厳戒態勢のときほど Zoomの使用が集中するわけでもないので、データセンターが混雑して、Zoomでのミーティングが不安定になることはなくなりました。
今は、「リアルタイムのデータセンターの場所」のスイッチはOFFのままで構いません。
日本のデータセンターを使わないほうがいいという状況になった時、この設定を思い出せれば、Zoomによるトラブルを回避することができるかもしれませんね。
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