年末になって、私のところに、データ救出の依頼が相次いでいます。
「住所録のデータが消えてしまった!」という年賀状の準備をしていた自営業の方。
「年末のスケジュールが見られなくなってしまった!」という保険の営業をされている方。


住所録が消えてしまった!

 

以前使っていたパソコンが起動しなくなったので、新しくパソコンを買い替えたんだけど、住所録が前のパソコンにしか残ってないんです。

住所録って、つまりはビジネスをする上で最も大切な顧客データですよね!

それ、消えてしまったのではなく、バックアップを取っていなかっただけです!!

救出はできると思いますが、その手数料は結構な金額になってしまいます。

予定がすべて消えてしまった!

スマホに入れたカレンダーアプリに年末の挨拶に行く大量の予定が入っていたんだけど、操作をミスってカレンダーアプリを消してしまったため、予定が全てわからなくなってしまった!

それは、消えてしまったのではなく、自分の手で捨ててしまったんですね(笑)

さすがにそれは、救出できません。

 

こいう連絡が毎年数件ありますが、今年は年末に2件続きました。

これらは、データをクラウドに保存しておけば、まったく問題にならなかったと思います。

データなら、Dropbox、Googleドライブ、Oneドライブ、iCloud などパソコンと同期できるクラウドサービスがお勧めです。

予定を入力するなら、Googleカレンダーを使いましょう。

 

政府は2018年6月に「政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針」を公表しました。

政府情報システムにおいて、まずはクラウドサービスを第一候補として考える「クラウド・バイ・デフォルト原則」を打ち出しました。

上のリンクをクリックすると、実際に公表されているガイドラインがPDFファイルで閲覧できます。

 

大切なデータをクラウドに置いておくのは、セキュリティが心配という声をよく聞きますが、セキュリティ意識の高い官公庁がこのような指針を打ち出したことで、個人でも、企業でも、クラウドの活用がさらに加速しそうです。

パソコンが壊れたから、データが無くなった!

アプリを消してしまったから、予定がわからなくなった!

クラウドの技術が発達している今の時代、そんな悲劇を繰り返さないように、データはクラウドにも保管するようにしましょう。