会場の参加者とオンラインでの参加者の両方を対象に行いセミナーをハイブリッドセミナーと呼ぶこともあります。
このハイブリッドセミナーで、重要なのが、音声です。
大きな会場に参加している聴講者に、はっきりと大きな音声で講演者の声を聞かせたい。
同時に、Zoomを使ってオンラインで参加してくれている聴講者にも、会場で話している講演者の声を届けたい。
そんなとき、どんな機材を使い、どんな接続をすればいいのでしょうか。
まずは、機材です。
会場参加者とZoom参加者の両方に声を届けるために必要なものが、出力機能のあるスピーカーです。
パナソニック 800 MHz帯ワイヤレスパワードスピーカー WS-X66A
スピーカーは、パソコンやマイクの音声を入力して音を拡大することが目的なので、入力端子のみのものが多いのですが、会議用のスピーカーでは、出力端子のあるものもあります。
スピーカーの位置にとらわれず、自由に歩き回りながら話をしたいのであれば、ワイヤレスマイクが必要です。
板書をしたり、手を動かす事が多いのなら、ピンマイクがおすすめ。
話をするだけで、特に手を使うことは少ないということであれば、手持ちのワイヤレスマイクでもいいでしょう。
以上の機材を揃えれば、会場に参加してくれた聴講者に話をする準備ができます。
ここで、Zoom参加者にも声を届けたいということで、普通にパソコン内蔵のマイクやWEBカメラのマイクを使ってしまうと、会場用のマイクとぶつかり合って、声が二重に聞こえることになりますので注意してください。
つなぎ方としては、以下の図のとおりです。
スピーカー(例として、パナソニック 800 MHz帯ワイヤレスパワードスピーカー WS-X66A)の背面にあるライン出力とパソコンのマイク端子を接続。
Zoom参加者の声をスピーカーから会場参加者に聞かせたい場合は、スピーカーのライン入力とパソコンのヘッドホン出力を接続します。

接続するオーディオケーブルは、一方の端が、3.5mmのミニプラグ、もう一方の端が、6.35mmの標準プラグになっているものを使用します。
Zoomの方では、マイクとスピーカーの設定を内蔵マイクやWEBカメラのマイクになっていないことを確認してください。
これで、ワイヤレスマイクで話した声が、Zoom参加者に聞こえ、Zoom参加者の声はスピーカーを通して、会場の参加者に聞こえるようになります。
パソコンに、マイク端子、スピーカー端子がない場合は、USBで接続できる、オーディオ 変換アダプタを使うといいでしょう。